脳がニキビを作ることで何かが得られる、何かを避けられると判断して意図的にニキビを作っているケースが多々あります。
脳は無意識の信じ込みに基づき判断して命令を出します。
無意識に信じ込んでしまっている情報から、脳がニキビを作ることで、何かメリットが有る、何かを避けられる、というように判断してしまっているのです。
意識ではニキビなんて嫌だ!治したい!と強く思っていても、脳が無意識にあるデータに基づいてニキビがあることに何かのメリット、何かを避けられると受け取ってしまっていることがあります。
脳に間違った命令を出してしまっている原因を特定して解消してあげることでニキビは回復に向かっていきます。
僕の事例を紹介しながら解説したいと思います。ニキビが象徴する状態を考えると、同様のことが当てはまる人もそれなりにいると思います。
ニキビが象徴するものを考えると見えてきます。
ニキビは一般的に顔にできます、多くの場合痛みや痒みもありません、つまり見た目の問題ということになります。顔はその人の文字通り顔であり、顔(容姿)によりその人全体が判断されてしまうこともあります。体のように服などで隠せません。
僕は、中3でニキビができ、高校生になると顔中にたくさんできてしまい、人前に出たり人と接するのがとても苦痛になりました。
人と目を合わせたり、特に近くで顔を見て話すのがすごく苦痛で、人と顔を合わせている時はナイフを突きつけられているように感じていました。こわばって生きた心地がしないという状態です。
高校には行っていましたが、心を麻痺させてるような状態で、ロボットのように表面上の多少の友だち付き合いをしていたと思います。
人と親密になるということがとても怖かったです。緻密になったら、頻繁に会わなければならないし、特に明るい場所や近くで密着して話したりスキンシップをしたり、ニキビ肌を至近距離で見せなければならないからです。
だからできるだけ人と接することを避けて、一人でいることを好みました。高校生の頃は家でゲームをしたり、一人でゲームセンターでゲームをしていることが多かったです。
ニキビが顔中にできたことで、"人と親密になることを避ける"ということになりました。
"ニキビが顔中にできたことで、人と親密になること避けるようになった"
これがニキビを作る命令となっている信じ込みを探る鍵です。
"ニキビが顔中にできたことで、人と親密になること深く接することを避けるようになった"、僕はずっとこのように思っていました。
実は逆だったのです。
別のページで脳は信じ込みに基づいて何かのメリットを得たり嫌なことを避けたり、 信じたことを体現しようとする働きがあるということを述べました。
「話が下手だから人前に出ると緊張する」のではなく、「自分は話が下手だと信じているから人前に出ると緊張する」
つまり信じていることが先で現象が後ということです。
過去に授業で発表してつっかえてしまいみんなに笑われた、など何かきっかけの体験があって、「自分は話が下手だ」と信じ込んでしまった、だからその信じ込み通りに脳が司令を出して人前に出ると緊張して話せなくなるということです。
ニキビができたことで、人と親密になることを避けるようになった
これは現象です。つまり現象を作ったということはその前に信じ込みがあるということです。
先ほどの例に習うと、「ニキビができたから人と親密になることを避けた」
のではなく、「人と親密になることを避けたいからニキビを作った」
というのが正しいのです。ちなみにこれは僕のケースです。
学校は嫌なところ信じ込みがあって、学校に行きたくないと思っていると、
どこも悪くないのに学校に行く時間になるとお腹が痛くなる子供と同じです。
つまり、ニキビができる前から無意識の中に「人と親密になりたくない、親密になるのは怖い」という思いがあって、親密にならなくていい正当な理由として脳がニキビを作ったということです。
僕はずっと、「ニキビができたから自分は人と親密に付き合えないのだ、人と親密になりたくないのだ」と思っていました。
でも、よくよく思い返してみると、ニキビができる前から人に壁を作り、親密になることが苦手だったのを覚えています。
親密になるのが苦手というのもその裏に別の信念が隠されています。
なぜ、人と親密に付き合いたくないのか?と自分に問うてみると分かります。
自分は自分のような人間は価値がない、他人がありのままの自分の受け入れてくれるわけなどない、人は自分に危害を加えたり攻撃をするような、無視される、裏切られる、深く付き合って傷つきたくないというような信念です。
なぜ、このような信念が作られたのか?
無意識の中にこういった信念が作られるのは過去の体験に原因があります。
僕の場合、その原因を探っていくと、 親との関係性にありました。
小学生の頃、父親が全く無口で、話したりコミュニケーションを一切取ろうとしません。
父と会話をした記憶は事務的なことを除いてほとんど記憶がありません。
それでいて、突然キレて烈火のごとく怒鳴ったりしたので、父に対してビクビク怯えていました。
自分は父親から嫌われている、疎まれている存在だというように感じていました。
また子供は親を見てそれをモデルとして育ちますから、父親が全くコミュニケーションをしない人なので、自分も人とコミュニケーションが取れない人間になってしまいます。
幼少期の頃に父親から無視されて怒鳴られた体験
自分など何の価値もない、自分は疎まれて無視されて、他人は自分のことを攻撃する
だから人と親密になりたくないたい、人と親密になるのが怖い、
父親がコミュニケーションを取らないから、どう人と深く接するのか分からない
このような信念が無意識に作られてしまったのです。
もちろん本当は人と仲良くしたい、みんなと打ち解けたいという気持ちがあります。だから表面では人と仲良くなろうとします。
でも無意識では他人は自分のことを攻撃してくるような存在だと信じている
どう人と深く接するのか分からない、傷つきたくない
意識と無意識に矛盾がある場合、脳は無意識に従って命令を出すので、無意識のほうが現実化します。
人と仲良くなりたい、一人ぼっちは嫌だ仲良くならなきゃという意識での思いと、人は怖い、酷いことをするぞ、人を避けろ、という無意識の信念との矛盾による摩擦が起こります。
だから脳が人と親密にならなくて人前を避ける正当な理由として脳が顔にニキビを作るという状態を作り上げたのです。
これは僕の例ですが、別のページで紹介するワークをすることでこういったことが分かりました。
こういった過去の記憶による信じ込みは手放して、別の信じ込みに書き換えることを行っていきます。
また、5年、10年と長い間治らないとニキビは治るわけないという信念まで作られてしまっています。
治るわけがないと信じていると、脳はそれを具現化するので、治らない状態が続いてしまいます。
こういった信念も少しずつニキビは治っていくという信念に書き換えていきます。
こういった信念をずっと持ち続けていると、食事とか栄養とかサプリとか摂っても効かなかったり、アレルギーのようにかえって体に悪いような作用になってしまいます。
お金をかけて治療してもスキンケアをしてもそれがなかなか聞きにくかったりします。
実はアレルギーも、無意識にこの食べ物は体にとって害である、と脳が間違って信じ込んでいることにより起こっている事が多いのです。
なにか特定の食べ物を食べるとニキビができる人この状態の可能性が高いです。(その解消法も別の記事で解説します。)
脳に信念を手放して書き換えることで、ニキビを作らなくていいんだよ、普通に綺麗な肌の状態に戻っていいんだよ、ということを学習させてあげます。
僕の場合は、父親との記憶をワークを用いて折り合いをつけ、
自分は価値がなくて他人から疎まれる存在だ、他人は自分を攻撃する怖い存在だ
という間違った信念を解消しました。
そして、人は自分を受け入れてくれる、他人と親密になっても良い、という信念に書き換えました。
意識で言い聞かせても、無意識に届かないので、無意識に届くようなアプローチを取ります。
そうすることで脳にとって、ニキビになることで人と親密になるのを避ける、というメリットがなくなるのでニキビを作る必要がなくなるのです。
僕はこれをやってから効果的な治療法と効果的な食事や栄養などを行ったところ、あっさりとニキビができなくなり、今までは何をやっても改善しなかったニキビ跡も順調に改善していて今では6割くらい改善しています。